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犬の痒み止め薬について

「犬がずっと体をかゆがっている」
「痒み止めを飲んでいるのに治らない」
皮膚科診察を多く行う当院では、このようなお悩みで来院されるケースがとても多いです。
犬の痒みにおいては、薬の選び方だけでなく原因に合った治療ができているかが非常に重要です。
この記事では、犬の痒みに使う薬(特に内服薬)について、わかりやすく解説します。
犬の痒み治療で大切なこと
まず知っておいていただきたいのは、
痒み=薬で抑えればOKではないということです。
痒みの原因には以下のようなものがあります。
• アトピーやアレルギー
• ノミやダニなどの寄生虫
• 細菌や真菌感染
原因によって使う薬は全く異なるため、やみくもに痒み止めを使っても改善しません。
犬の痒み止めの種類

犬のかゆみ(痒み)の治療は、内服薬・外用薬・注射薬を単独、または組み合わせて行います。
■ 即効性のある薬
ステロイド(プレドニゾロンなど)
オクラシチニブ(アポキル®︎)
イルノシチニブ(ゼンレリア®︎)
■ 慢性的な痒みをコントロールする薬
シクロスポリン
ロキベトマブ(サイトポイント®︎)※注射薬
■ 補助的に使う薬
抗ヒスタミン薬
必須脂肪酸 ω3・ω6(アンチノール®︎など)
治療のポイント
痒みの原因が感染症や寄生虫の場合、 痒み止めの薬だけでは改善しません。
そのため、治療の初期にしっかりと皮膚科の検査をすることが重要です。
また、アポキルなど内服薬の長期投与をする場合は、獣医師の指示のもと定期的な健康診断をしましょう。
実際の治療の流れ
① 問診・検査で原因を調べる(感染・アレルギーなど)
② 強い痒みはステロイドやアポキル・ゼンレリアで早期に抑える
③ 状態に応じて長期管理(アポキル・ゼンレリア・シクロスポリンなど)
実際の治療の流れ
当院では獣医皮膚科認定医の院長のもと、日頃から皮膚科診療に力を入れています。
「なんとなくかゆそう」な段階でも構いません。
早期にしっかり検査をして原因を特定することで、治療期間や動物への負担を減らすことができます。
まとめ
✔ 犬の痒みは初期の適切な検査と、原因に応じた治療が必要
✔ ステロイドは即効性が高いが長期使用は注意
✔ アポキルは安全性と効果のバランスが良い主力薬
✔ ゼンレリアはアポキルと同様、長期使用できる新しい薬
✔️ 薬の長期投与の際は定期検診を忘れずに
犬の痒みは「とりあえず薬」ではなく、原因を見極めたうえで適切な薬を選ぶことが改善への近道です。
症状が続く場合は、早めに動物病院での診察をおすすめします。


