お知らせ

Instagramを開く フェイスブックを開く ラインを開く

【犬のノミ・マダニ予防】なぜ必要?
かゆみだけじゃない感染症リスクを獣医師が解説

「ノミやマダニってそんなに怖いの?」

「かゆがってなければ大丈夫?」

ノミ・マダニ予防は、つい後回しにされがちですが、実は皮膚トラブルだけでなく命に関わる病気を防ぐ重要な予防です。

この記事では、犬のノミ・マダニ予防の必要性について、わかりやすく解説します。

ノミによるリスク

ノミに寄生されると、

・強いかゆみ

・皮膚炎(ノミアレルギー性皮膚炎)

が起こります。

特にアレルギー体質の犬では、わずかなノミでも激しいかゆみが出ることがあります。

また、ノミは瓜実条虫(寄生虫)を媒介することもあり、お腹の中の寄生虫感染につながることもあります。

マダニによるリスク

マダニはさらに注意が必要です。

・バベシア症(貧血・元気消失)

・発熱や全身症状

→重症化すると命に関わる感染症を引き起こします。

さらに近年では、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)といった人にも感染する病気のリスクも知られています。

実際、日本各地でこの病気による死者も出ています。

ノミ・マダニ予防は、「かゆみを防ぐためだけ」ではありません。

「皮膚トラブル+命に関わる感染症の両方を防ぐための予防」です。

予防をしていない場合、

・かゆみが続く

・皮膚炎が悪化する

・寄生虫や感染症にかかる

といったリスクがあります。

さらに、マダニを介して飼い主さんへ感染する可能性もあるため注意が必要です。

ノミ・マダニは、外に出る犬だけでなく、室内飼いでも持ち込まれる可能性があります。

散歩中の草むらだけでなく、

・人の衣服

・他の動物

などを通じて侵入することもあります。

そのため、すべての犬に予防が推奨されます。

また、ノミやマダニは冬場でも室温の中では活動できる生き物です。

温かい季節だけでなく、1年中予防を継続しましょう。

✔ ノミは強いかゆみや皮膚炎、寄生虫感染を引き起こす

✔ マダニは命に関わる感染症を媒介する

✔ 人にも感染する病気のリスクがある

✔ 予防は「かゆみ+感染症」両方を防ぐために重要

✔ 室内飼いでも予防が必要

ノミ・マダニは身近にいる寄生虫ですが、放置すると大きなトラブルにつながります。

大切なのは「見つけてから対処する」のではなく「予防すること」。

愛犬とご家族の健康を守るために、定期的な予防をしっかり行いましょう。

山本 孟

WRITER 山本 孟

川西池田いぬとねこの病院 院長・獣医師

2012年に大阪府立大学を卒業後、犬と猫を中心とした診療に従事しています。
6年間にわたり動物病院で勤務医として経験を積み、2018年に兵庫県川西市で川西池田いぬとねこの病院を開業しました。
2016年から日本獣医皮膚科学会に所属し、2022年には皮膚科認定医を取得。現在は皮膚科の専門診療にも力を入れています。
また、2023年から眼科専門の動物病院で研修を行い、皮膚科・眼科を中心とした専門性の高い診療に取り組んでいます。地域のかかりつけ医として、わんちゃんねこちゃんと飼い主様に寄り添った診療を心がけています。