症例紹介

短頭種気道閉塞症候群
短頭種(パグ、フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグ、シー・ズーなど)は生まれつき骨格の問題により気道の狭いことが知られています🐶
気道が狭いことによりガーガーといった呼吸様式やいびき、睡眠時の無呼吸状態を示します。
これは『短頭種気道閉塞症候群』と呼びます。
軽度な症状であれば内服薬で管理をすることも行われますが、上記の通り体の構造上の問題であることから
それを修正するためには手術が適応となります。
手術としては一般的に外鼻孔拡張術および軟口蓋切除を実施します。
重度の場合には喉頭小嚢切除や披裂軟骨側方化術などより特殊な術式を必要とする場合もあります。
写真はパグの症例の手術前の鼻の写真です。
外鼻孔拡張術を実施し鼻の穴が大きくなりました!
続いて軟口蓋切除です。鉗子で掴んでいるのが軟口蓋です。
軟口蓋切除により喉が開くようになりました!
以上2種類の手術を実施することで、手術直後から落ち着いた呼吸様式になり生活の質が大幅に改善しました!!
短頭種のわんちゃんは是非とも受けてもらったほうが良い手術です。
避妊手術や去勢手術と一緒に実施することも可能ですので是非ご検討ください!