症例紹介
食道裂孔ヘルニア
食道裂孔ヘルニアは横隔膜ヘルニアの一つであり、他には心膜腹膜横隔膜ヘルニア、横隔膜ヘルニアがあります。
無症状の場合には経過観察となることもありますが、今回、急な呼吸不全を呈して来院された子猫ちゃんを治療する機会を得ました。
胸のレントゲンを撮影したところ、食道裂孔から胃が胸郭内に入っていることが確認されました。
呼吸不全を呈していたことから、同日開腹手術を実施しました。
まず胃と横隔膜の境目を確認します。
胃と横隔膜を分離し、脱出した胃をお腹の中まで牽引して戻します。
今後、再発しないように食道と横隔膜を縫合して固定しました。また、胃を一部腹壁に固定し、再発をさらに防ぐ工夫も行いました。
手術後のレントゲンにて問題ないことが確認されました!
このように当院では緊急的な手術もおこなっております。
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