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院長の山本です。
先日、重度の便秘に悩まされた猫ちゃんの手術を実施しました。
その猫ちゃんは『巨大結腸症』という病気でした。
巨大結腸症とは名前の通り、結腸(いわゆる大腸)が巨大になり、そこに溜まった便が骨盤を通過することができないほど大きくなり、排便できなくなってしまう病気です。
もちろん排便ができなくなると命に関わるため、緊急性の高い病気でもあります。
今回手術した子は数ヶ月前にも同様の症状があり、その時は腸切開にで一時的に便を摘出することで難を逃れていましたが、また症状が再発したため、今回は別の手術を実施しました。
巨大結腸症の手術とは結腸亜全摘出術という方法を行います。
伸びきった結腸をほぼ全て切除してしまう術式で、それにより排便をスムーズに行うことができるようにする方法です。
手術中の写真です。今回は腸の手術ということもありモノクロに加工しております。
この伸びきって中に大きな便を含んだ結腸を切除します。
摘出した結腸です。
切除して、残った部分を縫合してつなぎ合わせます。
この子はその後、排便も問題なく行うことができるようになっております。
この術式の問題は結腸がなくなってしまうため、今後も硬い便を作ることができないため、少量頻回の下痢症状が出ることがあります。また腸が短くなるため、一時的ではありますが栄養不良や脱水を引き起こす恐れがあるため、しばらくは注意が必要です。
しかし、排便ができないということは本人にとってとてもつらいことですので、命を救うことができてホッとしました😄
便秘でお悩みの猫ちゃんは当院までご相談ください!
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