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胃拡張捻転症候群
院長の山本です。
先日、急患の患者様が来院され、緊急手術をおこないました。
病名はタイトルにあるように「胃拡張捻転症候群」と言います。
胃拡張捻転症候群は名前の通り、胃が拡張し捻転してしまう病気です。
この病気は大型犬に多いとされており、食後の急な運動によって引き起こされるとされております。
しかし、この病気はすべてのわんちゃんに起こる可能性がありますので、注意が必要です。
今回来院された子も中型犬の柴犬でした。
症状としては急に吐こうとするが吐かず、痛そうにしているとのことでした。
検査として腹部のレントゲン検査を実施しました。
すると
胃がガスで大きく膨れ上がっているのが確認されます😣
そして、捻転している様子もありましたので、飼い主様にご同意いただき直ちに手術することになりました!
この病気は非常に緊急性が高く、放置すると死亡率が高くなってしまうためです。
幸いこの子は、不整脈など危険なサインは他に認められませんでしたので、すぐさま麻酔に移行することができました。
手術中の写真です。
これはお腹を開けた時点での写真で、お腹に大きく膨らんだ胃が見られます。
また、やはり胃が捻転していることが確認されましたので、ねじれを元に戻しました。
これは捻れが解消され、再度捻転しないように胃を一部固定した後の写真です。
上の写真と比較して胃の表面がきれいに見えます。
これが本来の胃の見え方であり、上の捻転している状態の胃は本来開腹した際には見えるはずのない大網と呼ばれる組織が胃にかぶさっているために、胃捻転を起こしていると判断されました。
手術後の経過は良好で先日、無事に退院となりました✨
わんちゃんを飼育されている飼い主様はくれぐれも胃拡張捻転症候群にはお気をつけください⚠
・吐きそうなのに吐かない
・呼吸がおかしい
・急にお腹を痛そうにしている
といった症状がありましたら当院までご相談ください。
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